8−1.ステールメイトに持ちこむ

 チェスは引き分けのあるゲームです。
 引き分けは、チェスをおもしろく、そして奥深くしている要因のひとつです。

 下の図では、黒の方がルーク1つぶん駒が多く、白はとても不利な状態です。このままでは白の負けは確実ですね。
 しかし、白にはここから引き分けに持ちこむ手があるのです。

白が不利な状態


 白は下の図のようにクイーンを動かし、黒のキングとクイーンをフォークします。
 黒のキングがチェックを回避している間に、黒のクイーンをタダで取ることができます。

 「おや?」と思いましたか。
 黒には、キングを逃がす手のほかにも、白のクイーンを取ってしまう手がありますね。
 これでは、白はますます不利になってしまう気がします。

キングとクイーンをフォーク


 黒は、クイーンをタダで取られる手は打ちませんね。当然、下の図のように白のクイーンを取ります。

 これで白は、ますます不利になってしまいました。
 しかし、盤面をよく見てみましょう。なにかが起こっています。

ステールメイトへ誘導


 次は白が動かす番ですが、白のキングは動くことができません。

 チェックされていないのに、動かせる駒がないことをステールメイトと呼ぶのでしたね。
 ステールメイトになれば引き分けです。白は引き分けに持ちこむことができました。

ステールメイト


 次の図でも、白は不利な状態です。

 この場合は、すでに白のキングは動くことができませんね。
 つまり白は、キング以外の駒(この場合はクイーン)を動けなくするか、捨ててしまえばステールメイトに持ちこむことができるわけです。

白が不利な状態


 白は下の図のようにクイーンを動かしチェックをかけます。
 黒がチェックを逃れるには、クイーンを取るしかありません。

 クイーンが盤上から消えた瞬間、ステールメイトになるというカラクリです。

ステールメイトになる


 このように不利な状況になっても、あきらめず引き分けへ持ちこむ手がないか探しましょう。
 勝つためのテクニックも大切ですが、負けないためのテクニックも大切です。


 では、練習問題です。ステールメイトに持ちこんでください。

 問題1 − 引き分けまで


 問題2 − 引き分けまで


 問題3 − 引き分けまで


 問題4 − 引き分けまで


 問題5 − 引き分けまで


 問題6 − 引き分けまで


 問題7 − 引き分けまで


 問題8 − 引き分けまで


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