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「NIDにする?QGDにする?それともQ・I・D?」
Friedrich Samisch Aron Nimzowitsch
今回はニムゾウィッチのイモータルツークツワンクという名局を紹介したいと思います。
ツークツワンクとはチェス用語で、相手が悪手を”指さなければいけない”状況に追い込むことです。
通常エンドゲームでのテクニックとして活用しますが・・・はたして今回はどのような棋譜なのでしょうね。

アーロン・ニムゾウィッチ

レチらと並ぶハイパーモダンOPの先駆者。
ハイパーモダンとはセンターをポーンでコントロールするのではなくピースでコントロールする。
そして後から、相手のセンターを崩していく考え方。
とりわけニムゾインディアンディフェンスはアマからtopGMまで多くの方に愛されてるOP。
単にニムゾといえば、十中八九ニムゾインディアンディフェンスのことを指す。
(紛らわしいことにニムゾウィッチOPというのもある)
大のタバコ嫌いで有名。

1...Nf6
これこそがハイパーモダンな一手。
ポーンを突かずに間接的にe4をコントロールする。

3.Nf3
これはニムゾインディアンディフェンスを避けた形になる。(3.Nc3 Bb4ならニムゾインディアン)
ニムゾインディアン→黒良しというわけではないが、避ける人は多い。

3...b6
QIDを明示。d5とポーンを突くとQGDとなる。(カタランに変化することも)

4.g3
奇妙に思えるが、フィアンケットに対してフィアンケットするのがもっともクリティカルな変化と言われている。

5...Be7
最近の流行はBb4+とチェックを入れて相手の駒組みを難しくすることが多い。

8.Ne5
d4OPでは良く見られる動き。すぐにNサクリで相手の陣形を崩せたりはしないが、プレッシャーを与え続ける。

9.cxd5
疑問手。b7Bの利きにポーンが二つ連なり、活動が妨げられていたのを解消するお手伝いをした印象を受ける。
本命はe4といったところか

14.h3
この手によるメリットが少ないように思える。将来的にg3ポーンの防御が薄くなる可能性もある。
キングサイドフィアンケットにh3+Kh2という筋はよく見られるが、この局面では不必要である。

17.Qd1
次にe4とポーンを突いて”うっかり”と相手がナイトを落とさないか狙うチープな一手。
ハッタリだけでは長く生き残れない。

17...b4
白のナイトを初期時点に戻し、凍結させることに成功。ここから手番を握り通けることになる。

19...Bd6
ナイトの守りを放棄して白が無闇に作った弱点g3を狙ってビショップを設置。

21.Qxh5
白はナイトをゲットして少し浮かれているだろうが、黒の手のひらの上

22...Raf8
ルークはオープンファイルに。ルークは二段に重ねるとなお強い。

25...h6
すでに白は有効な指し手がなく、悪形となるばかり。
ここで黒は無情にも一手パスみたいな手を指す。

0-1
ここで投了
黒の盤面全体を制圧するプレーはお見事。
1. d4 Nf6 2. c4 e6 ... 閲覧数: 320 16年12月24日