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”迷局”に学べ ホール編
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初心者用講座ということで、ホール解説ムーブバイムーブです。

「チェスをやってて、よくわからないうちに負けてしまった・・」
「マテリアルは一緒なのに、こちらは指す手がなくて、相手はのびのびと指している」
「ポーン構造とかホールってなんなんだ?」

っていう方に、今回の棋譜が参考になれば幸いです。

チェスの局面を見ると、可視化はされていませんがそこに”ホール”があります。
自分のポーンが進んでしまって攻撃できないマス、それを”ホール”と言います。
典型的なホールは白がe4-d3-c4にポーンを置く時と、f4-e3-d4にポーンを置く時ですね。
前者はd4に後者はe4にホールができています。
ホールがあっても、相手がそれを利用できないのであれば問題ではありません。
しかし相手が利用できる状態だと、それだけで勝負を決めかねない要因になります。



1.e4 c5

典型的なシシリアンディフェンスですね。

2.c4?! Nc6

白の手は悪手にもなりかねない一手。黒はここからd4スクエアを占拠することを目指します。

3.Nc3 g6

すでに白は先手の利を失っており、指しにくいように見えます。

4.Nf3 Bg7!

黒はd4マスをさらに強化。

5.d3 d6

白のd3がポイント。普通のオープンシシリアンならばd4と力強く指せたのにどうしてこんなことに・・・

6.Bd2 Bg4!

白は黒からのBxc3を恐れたのか、d2ビショップでナイトを守りますが、意味はないですね。
黒からBxc3だと、bxc3!で白の弱点であるd4マスをカバーできて、黒はフィアンケットビショップ失います。
黒はd4マスを強固にしたいのですが、黒の白マスビショップはd4マスを攻撃できません。
ので、d4マスを守っているf3ナイトと黒の白マスビショップを交換しちゃえ♪って意味です。

7.Be2 e6

黒はd5マスをポーンで守りつつ、ナイトの展開を見せます。

8.h3 Bxf3!

黒から見れば、白マスビショップは重要でないので喜んで交換します。

9.Bxf3 Nge7

黒はd4マスだけを狙ったナイト展開です。

10.O-O O-O

いつキャスリングすればいいんだって悩む人は、
「キャスリングできる」「自分のマイナーピースがすべて展開済み」「相手がキャスリングした」
この三つの点で判断すればいいと思います。

11.a3 Nd4!

白が二手目を指した瞬間から、思い描いてた黒の構想が実現しました。
モンスターナイトの誕生です。

12.Be3 Nec6

白もこのナイトはほっとけないと、ビショップで交換を狙いますがおかわりが効くという絶望。
これがナイトをf6ではなくe7に展開した理由ですね。

13.Bxd4 Nxd4

当然の一手。

14.g3 a6

黒はクイーンサイドアタックの準備。

15.Bg2 Rb8

同上

16.Ne2 Nxe2+

ここでd4マスを見てみましょう。
黒はg7ビショップを置けるのに対し、白はメジャーピースでしか攻撃できません!!
ホールを軽視した効果、ここにあらわれり。

17.Qxe2 b5

黒はa1-b2-d3-d4マスをビショップで攻撃しているので、クイーンサイドアタックの際に有利です。
白のビショップはe4ポーンを守っているだけという。

18.Rab1 bxc4

当然の一手。

19.dxc4 Rb3!

言及はしませんでしたが、白からのa3もホールを作る手でしたね。
黒からRb3を入れないと、白はb3と粘る手があります。
時間稼ぎにしかなりませんが、b3は白マスのため
黒のビショップで攻撃できず、白のビショップで守ることができます。

20.Rfd1 Qb6

白は全力受け、黒は全力攻め

21.Rd2 Rb8

互いにルークを重ねます

22.Qd1 Bd4!

ここで黒はキングへの攻めを見せながらd6ポーンを、守ります。
よく見ると黒のd6ポーンはセミオープンファイルにいるバックワードポーンという非常に弱いポーンです。
ですが、白が利用できない以上弱点とはなりません。

23.Bf1 Rxg3+

白は致命的な見逃しをしてしまい、リザイン。ですが、手が尽きていたのも事実。
1. e4 c5 2. c4 Nc6 ... 閲覧数: 47 18年08月07日